私の4時間を返して
私はあまり
をベッタリ見る方じゃないんです。特に最近では、報道以外はNHKとテレ東にいくつか見たい番組があるだけであとは点けもしません。
ただ昨晩は偶然見始めたら、下らないなぁ…と思いながらも結構面白く、途中地元をやってたんでテレ東のアド街に浮気したりしつつも、フジTVの『学問の秋スペシャル 日本の歴史』を最後まで見てしまったんですよぅ。
そしたら…何です?…あの終わり様は?…ウチにちゃぶ台があれば確実にひっくり返してましたねアレ…いやマジで
ま、言ってみればトータルで日本の歴史を追ってくるバラエティな内容だったんだけど、江戸時代・幕末ときて明治維新以後は無し…って…しかもまるで暗黒時代に突入みたいな雰囲気と演出…で終了。
な め る な よ と 

まさに叫び出したい勢いで私はTVを消しました。
見終わった後に変われるとか何とかという触れ込みでしたが、これじゃまるで私も受けた経験がある中高あたりの歴史授業まんまじゃないですか?
大政奉還があって明治維新を迎えました、めでたしめでたし…みたいな…変われる? 冗談でしょ?
しかも番組的に酷かったのは、その後現代まで続く期間はまさにアナキン・スカイウォーカーが暗黒面に落ちたか如くの日本像

冗談じゃない、冗談じゃあないです!
歴史には負もあれば正もある、近代化に全身で能力を傾け命まで投げ打った人々、和洋の狭間で華開いた文化と技術、そして怒涛の如く迫る欧米列強からアジアで唯一独立を守りぬいた偉業まで真っ黒に塗りつぶすなんて…これじゃ近代史は悲しみしかなかったと、メディアリテラシーに通じてない小中学生はすり込まれてしまいそう…。
私はフジTV、いえメディア人達に怒りを持って言いたい、こうやって勝手に人の喉下を押し開き、「お前は生まれながらに罪を背負ってるんだ」と言わんばかりに、黒い鉛の塊を押し込むような事はもういい加減止めにしてくれませんか
いや実は、以前にもこの黒い鉛の塊を飲み込んでしまったかのような事があったから、余計敏感なんですよ多分こういう事に私は。
全てをメディアのせいにはしたくはないけど、まだ身体も脳味噌も幼稚だった頃、こういう日本人は悪い事をした、だから反省しろ、だけな番組を多く見てしまったからか、日本や日本人、ひいては自分の事とかも嫌で嫌でたまらなくなってしまった事があるんです。ナイーブだったんですねぇきっと…ムフ
で当時の私は、何か救いを求めたかった、重苦しいモヤモヤから解放されたかった、そんな時、自然と出てきたキーワードが「侍」とか「刀」だったんだけど…笑っちゃうでしょう? 今自分で思い返しても、これじゃ日本の事情に疎いガイジンが「サムライ、ハラキリ」なんて言い出すのと変わりがない訳で突っ込みたくなります。
ただ、それほど希薄だったんですね。日本に生まれた日本人のくせに、自分は何者かを形づけるのにいかにカラッポだったのかと
ともあれ、普段は漫画コーナーにしか行かない自分が、本屋で吸い込まれるように手に取ったのが司馬遼太郎の『燃えよ剣』でした。
小説なんてアガサ・クリスティーの推理もの位しか読んだ事がなかったけど、その幕末・明治の生き生きとした群像に触れてしまって以来、同氏の作品は全て(ちなみに好きなのは他に『花神』『竜馬がいく』『坂の上の雲』)、その他の作家でも似た系統の作品は、まさに土砂崩れで流されるが如く読み漁ったんですよ…ホント単純ですが
しかし、こんな事があったのか、こんな人達がいたのか、と、もうね…何と言うか目から鱗どころか眼球が落ちんばかりに、自分に黒くのしかかっていたものが、青々と晴れていくのを感じたんです。
えぇ分かってます。あくまで時代小説は小説。ですからその開きかけた青さを失わないように、その後、歴史書や資料本等々も手に取りました。時には古本屋まで回り、神保町巡りの楽しみも出来たりしました
で、結局今の私の中に出来上がった物は黒い鉛の塊なんかじゃなくて、日本に生まれて良かったという明々とした結晶です。
だからこそ…だからこそなんです。昔私を苦しめたような一方的な塗りつぶしを未だにやるのか? と、何かもう憤りを通り越して悲しみすら憶えますね。
最後にフジTVに言います。私は、あくまで現代においての反省すべき点について何も耳を塞ぎたい訳じゃない、しかしながらあんな中途半端で、暗さだけを最後に背負わせるような歴史番組ならもう二度と作らないで欲しい。
4時間も続けたあげく帰結がアレなら、NHKの『その時 歴史が動いた』を見る方が5万倍マシってモンです
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